蓄電池の基礎知識 12.蓄電池・太陽光寿命について
みなさんこんにちは。
香川県 観音寺市・三豊市で蓄電池なら、藤田商店におまかせ!
藤田商店、蓄電池システム部の三井です。
今回のテーマは『蓄電池・太陽光寿命について』です。
まず、そもそもですが、どのようなモノにも寿命はあります!
また、電化製品は、一般的に経年劣化により性能が下がると言われています。
リチウムイオン蓄電池も同じで、寿命があり、経年により性能は下がります。
皆様の馴染み深い例で申し上げますと、携帯電話やスマートフォンも使っていくごとに、最大充電した時の使用可能時間が短くなっていきますよね。
まさに、それと同じことです。
そこで、本題であります蓄電池の寿命ですが、その寿命を表す指数として「サイクル数」というものがあります。
この「サイクル数」は蓄電池が充放電を繰りかえせる回数のことを言います。
基本的に蓄電池は、一日一回のサイクルで充放電を繰りかえすので、
「サイクル数」÷365日が、蓄電池の寿命年数だと言われています。
もちろん、各ご家庭での使用される方法や使用環境によって変化いたしますが、
10年から40年使用できる蓄電池があるように思います。
意外と長寿命だと思いませんか?
しかし、この年数はあくまでも「期待寿命年数」ですので、実際に、20年も30年も使用された蓄電池は無く、確実な数値では無いため公表していないメーカーが多いです。
ただ、サイクル数を公開していない製品も10年以上の保証がついている事が多いので、
10年以上使用出来る事は間違いないでしょう!
そして、太陽光発電の寿命ですが、業務用(産業用)と住宅用とでは多少見解が変わります。
まず、業務用(産業用)は、設置されてから30年を超えて実稼働している例があります。
京セラの千葉にある「佐倉ソーラーセンター」やシャープの奈良にある「壺阪寺(つぼさかでら)」がそれに該当します。
「佐倉ソーラーセンター」は1984年8月から現在も稼働しており、大規模な太陽光発電システムとして日本で初めて実験的に設置した施設でもあり、現在で34年経過しています。
「壺阪寺」は1983年、太陽光発電パネルが40枚、1枚の出力は35Wで、一般家庭が消費する電力の約3分の1程度のもので、当時設置を決断された住職が「観音様を照らすには自然のエネルギーを使用したい」という願いの中、シャープ創業者の早川徳次氏と親交があったご縁で設置されたようです。
また、その太陽光は発電した電力を鉛蓄電池に貯められ、夜になると自動的に観音像を照らす自立型の電源システムになっています。
住宅用は30年を超え実稼働している太陽光発電は、現時点では存在しませんが、実例をご紹介しますと、最も古い住宅用太陽光は、1992年7月31日にパナソニック(当時三洋電機)の技術者であった桑野幸徳氏がご自宅の屋根に設置されたものと言われています。
現在も稼働されていることを考えると、26年(2018年-1992年)は稼働しそうですね!
業務用との多少違いはありますが、「佐倉ソーラー」や「壺阪寺」のように、いつまで稼働するか、とても楽しみです!
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